先週の日曜日、二つのホンモノに出会いました。

一つは市民会館で開催された伝統ある民謡ショー。
そのショーを主催する函館悦山会では、技術や歌唱力を鍛える前に、神仏を尊び、親や先祖を敬い、命に感謝することを教えます。今日一日を全霊で生きる人生観を、会主自らお弟子さんに教えていらっしゃいます。だからこそ私のような素人にも、真に素晴らしい唄声が届いたのでしょう。

もう一つは、亀田交流プラザで開催されたユニバーサルファッションショー「HAKODATE COLLECTION 2022」。
障害のある人もない人も、年齢、性別、出身国など多様な人々が、モデルや企画運営者として参加しました。
一人ひとりは違うもの。違いを認め、人格を尊重すること、それがこのショーの理念です。

全ての命を大切にする。誰もが自分を表現できる。当たり前すぎて見えてないことに、二つのホンモノは光を当ててくれました。

常に死の危険と隣合わせの厳しい幼少期を過ごした、イラン出身のサヘル・ローズさんが、ファッションショーのモデル兼講演者として参加してくれました。ご自身の体験を踏まえ「明日があるとは思わず、今日を生きてください。」そう呼びかける声が、耳に残り離れません。

皆さんの今日一日は、いかがでしたか？