Nothing about us without us! その1
昨日、外国人のオジサンが、突然話しかけてきました。
(ちょ待てよ! なんで俺に話しかけるの? 回りにたくさん人いるでしょ!、、、、。)
(しかしどうやらこの人、函館空港行きのバスに乗りたいんだな。函館駅のバスターミナルはここから歩いて3、4分だ。ここはなぜか、ギャラリーが多い。下手くそな英語を人前で披露するより、一緒に歩いて行ってしまおう。 )
OK! Let’s go together!
するとそこに、そのオジサンの友人が現れて、カタコトの日本語が話せる様子。よかったー!
ただ、非常に話し好きなオジサンで、ずーっと話しっぱなし。どうやらスイスのジュネーブに住んでいるらしい。
彼いわく、
「スイスの西の玄関口はジュネーブだ。航空路も充実しているが、鉄道も便利で、パリからフランス新幹線(TGV)に乗れば、ジュネーブまで3時間とちょっと。」
「カルヴァンなど歴史の舞台で数々の偉人が活躍した町だ。レマン湖クルーズもおすすめだし、バスで1時間半もあればモンブランの麓に行ける。人口20万人の小さな町だが交通の要衝で、函館に似ているな。」
「全く違うのはジュネーブには200以上の国際機関が存在していること。国連欧州本部、WHOなどなど。常に国際会議が開催され、ホテルの数もとても多い。」
このオジサン、昔の勤め先は国連欧州本部だとか。ふるさと自慢を3分間聞かされたところで、函館空港行きのバス停に到着。
慣れない英語が耳からこぼれ出る勢いで、私の頭からは湯気が立ちのぼっていました。
でも、ジュネーブおじさん、最後に嬉しい一言を言ってくれました。
「函館はアジアの宝石だ。」
そう言ってバスに乗り込んだ彼ら。
ただのおしゃべりオジサンかと思ったら、なかなか気が利いてるじゃないか!
ところで、彼の長話をじーっと我慢して聞いていられたのは、去年の夏、このオジサンの勤め先、国連欧州本部からの、とあるYouTube中継を観て、それがとても記憶に残っていたからです。
一体何の中継なのか。話が長くなりましたので、それは次回のブログで。