函館が誇る「地域福祉」
町会館でのミニ集会に呼んでいただくことがよくあります。ありがたいです!
たいていは有志の集まりですが、参加者の中には町会の役員や民生委員など、いろいろな肩書きの、地域福祉の担い手がいます。
その中に、函館に特有の肩書きがあります。「在宅福祉委員」です。
「在宅福祉委員会」というのは町会単位で設置されているボランティア組織で、一人暮らし高齢者などに声かけ、訪問、配食、茶話会、家事援助などを行っています。
在宅福祉委員会の活動はこちらで紹介しています。
1991年(平成3年)の4月から始まりましたが、当時、全市規模でこうした取り組みを行なった地域は道内初で、全国的にも珍しかったそうです。
1990年(平成2年)の社会福祉八法の改正により、それまでの施設福祉中心から、施設と在宅の二本柱に福祉施策がシフトしはじめた時代でした。函館市では町会の基盤がしっかりしていたこと、町会全体の七割ほどが活動の拠点となる町会館を持っていたことなどから、在宅福祉ボランティア事業の担い手として町会が選ばれたんですね。
これはまだ、介護保険制度が始まる10年も前の話です。
今でこそ、地域の支え合いは目新しいものではありませんが、その当時、住民参加と地域福祉の全市レベルのシステムを、よく整えてくれたものです。
でも今や、ほとんどの町会や在宅福祉委員会が成り手不足や高齢化に悩んでいます。
一方で、函館は魅力度全国No. 1の都市です。そのブランド力は全国から注目されており、移住希望者や、地域貢献などで函館に関わりたいという人たちが増えてきています。
これを地域コミュニティの活性化に生かさない手はありません。
まずは町会のアドバイザー(ボランティア)を全国公募してみたいですね。函館が好きで地域貢献も好きな知恵者と、希望する地元町会をマッチング。基本はオンラインで、たまに函館に来るくらいの関わりでいいでしょう。そして地元の高校生や大学生をそのアドバイザーの担当につければ、町会の若返りにもなりますしね。
これからも、地域の皆さんの元気を支えに、人と人の繋がりを強めて、ワクワクやさしいコミュニティの復活を目指していきます!